感音難聴

感音難聴は、内耳(蝸牛と有毛細胞)が正常に機能していないことが特徴です。

Sensoneural hearing loss

感音難聴とは

感音難聴は、以前は、「神経性難聴」と呼ばれていましたが、今日では、ほとんどの場合、聴神経ではなく内耳に原因があることがわかっています。しかし、内耳と聴神経はつながっていて、一緒に機能するため、内耳の問題と聴神経の問題を合わせて、ひとつの問題として考えられています。

難聴を早期に治療する必要がある理由のひとつは、内耳と聴神経がつながっているからです。音の刺激は、内耳から聴神経に流れます。したがって、聴神経が正常に機能するためには、「上流」にあたる内耳から、「下流」にあたる聴神経に適切な刺激が送られる必要があります。

原因は何ですか?

感音難聴の原因は様々ですが、先天的な原因と後天的な原因の2つに分けられます。

先天的な原因による難聴(先天性難聴)は、出生時に難聴が生じています。新生児に最も多くみられる異常です。主な原因は、遺伝性、または胎児期の発達異常です。ワクチンが開発されるまでは、妊娠中に母親が風疹にかかることが、先天性難聴のもっとも一般的な原因でした。

一方で、出生後に発症する難聴(後天性難聴)には、外傷、加齢、過度の騒音、メニエール病、髄膜炎など、様々な原因が考えられます。ほかにも、特定の薬剤によって難聴になることもあります。聴覚機能に影響を与えるとしても、生命を脅かす症状を治療するために、これらの薬剤が投与される場合があります。また、聴神経にできた腫瘍も、難聴の原因となり得ます。

どのような症状ですか?

左右両方の耳が感音難聴の場合は、大きな声で話しかけられても、その内容を理解することは難しいでしょう。左右どちらかの耳が感音難聴の場合は、音がどこから聞こえるかが分かりづらかったり、騒がしい場所で話を聴くのが難しかったりするでしょう。

どのような治療法がありますか?

感音難聴の程度や、難聴なのが片方または両方の耳のどちらかによって、治療が異なります。

両方の耳が難聴の場合

両方の耳が、軽度から中等度の感音難聴の方には、補聴器が効果的な場合がほとんどですが、難聴の程度が重いと、補聴器が十分役に立たないことがあります。感音難聴の方には、音が歪んで聞こえるからです。補聴器を使うと、音は大きく聞こえますが、必ずしも明瞭に聞こえるとは限りません。特に、重度の難聴の場合は、高品質の補聴器でも音が歪むことがあります。

重度の難聴で、補聴器であまり効果が得られない場合は、人工内耳の装用を考えてみるとよいでしょう。人工内耳は、インプラントと呼ばれる機械を手術で側頭部に埋め込みます。そのインプラントから伸びた電極を内耳(蝸牛)に挿入して、損傷を受けた内耳に代わって、聴神経を直接刺激して音を伝えます。音を増幅する補聴器とは異なり、人工内耳は、音を電気信号に変換して、より自然な聴こえに近づけます。

Nucleus® システムについて

左右どちらかの耳が難聴の場合

左右どちらかの耳が軽度から高度の感音難聴の方には、補聴器の装用が最も一般的です。しかし、補聴器は、ある程度の聴力がある方に効果的なので、重度の難聴の方には、役に立たないことがあります。

Baha® 骨導聴力活用型インプラント システム(骨固定型補聴器)は、内耳が損傷している側から機能している反対側の内耳に、頭がい骨を振動させることで音を伝えるため、左右どちらかの耳が高度難聴の方に効果的です。Bahaシステムを装用することで、騒がしい場所でも会話が聞こえやすくなり、難聴耳側からの音も小さくならずに聞こえます。

難聴でない側の聴力が正常または軽度難聴の場合は、Bahaシステムが適切な治療法となることがあります。ただし、日本では、左右どちらかの耳が難聴(一側性難聴)の方に対するBahaシステムの装用は、薬事承認および保険適用されていません。

Baha® システムについて

免責事項

難聴の治療については、医師にご相談ください。難聴の状態に応じたアドバイスを受けることができます。弊社製品はすべて、医師からの指示がなければ使用できません。

国によってはご利用になれない製品もあります。 詳細については日本コクレアまでお問い合わせください。