人工内耳インプラントとMRI検査

放射線科医師・放射線科技師は、人工内耳装用者がMRI検査を受ける必要が生じた際に、インプラントから磁石を取り外せることが重要であると考えています

放射線科医師は、磁気共鳴画像(MRI)を含む、さまざまな画像技術を用いて病気や怪我の診断を専門に行う医師です。

MRIとは何ですか?

MRIとは、非常に強い磁場を利用して、臓器と組織の画像を得る診断機器です。磁場の強度はテスラ(T)という単位で表します。MRI装置の磁場強度は、0.2テスラから7.0テスラまでありますが、1.5テスラの装置が最も普及しています。放射線科医師 / 技師の10人中9人が、MRI装置の磁場強度は将来的にさらに強くなると考えています(1)

埋め込み型医療機器とMRIに関する安全上の懸念

強い磁場が存在することにより、金属製または強磁性の部品を含む埋め込み型医療機器(ペースメーカー、除細動器、カテーテル、ポンプ、人工内耳など)はMRI検査の際に問題を起こす可能性があります。リスクの1つとして、埋め込み型医療機器が移動する可能性もあり、その結果、怪我や痛みに加え、画像の歪みが生じることがあります(3, 4)

人工内耳インプラントのMRI検査への対応

人工内耳インプラントは、高度から重度難聴に対する医学的治療です。人工内耳インプラントの中には磁石が入っています。

人工内耳インプラントの装用者が確実にMRI検査を受けられるようにするため、Cochlear™ Nucleus®(コクレア® ニュークレアス)人工内耳インプラントの中の磁石は取り外しが可能です。この特長は安全を確保するために重要であり、20年近く前にコクレアが初めて採用しました。磁石は必要に応じて簡単な外科的処置で取り外しと取り付けができます。まれなケースで、一定期間にわたり連続してMRI検査を受ける必要がある場合は、別売の非磁性プラグを使用することができます。放射線科医師 / 技師はこの設計が重要な点であると認めています。

Cochlear Nucleus人工内耳インプラント(Nucleus 22を除くNucleusインプラント: Nucleus Profileシリーズ、CI24REシリーズ、24シリーズ)は、磁石が入ったままの状態でも、一般的なMRI検査(1.5テスラ)を行うことが承認されています(5)。医師が3.0テスラのMRI検査を推奨する場合、磁石を外科的処置によって取り外せば、検査を行うことが承認されています。

Cochlear Nucleus人工内耳インプラントは、安全に配慮した設計となっています

30年以上にわたって、コクレア社のインプラントは、世界中で40万人を超える人々により良い聴こえをお届けしてきました。その聴こえは、最も先進的な補聴器でも得られなかった聴こえです。20年近くにわたって、Cochlear Nucleus 人工内耳システムは磁石を取り外しできる設計を採用しているため、万一MRI検査を受けざるを得なくなったとしても、装用者の皆様は安全・快適に検査を受けることができます。さらに、最新の機能を備えたCochlear Nucleus 6 サウンドプロセッサは、騒がしいレストランのような聴き取りが最も難しい環境でも、今までにない良い聴こえを提供します。また、携帯電話、テレビ、音楽プレイヤーにワイヤレス接続できる機能も搭載されました(6)

コクレアの、磁石が取り外し可能な設計は、MRI検査における最良の方法として広く認められています。
私たちは装用者の皆様のより良い聴こえ ― ‘Hear now. And always’― のために、生涯を通じて技術革新を進めることをお約束します

Nucleus 人工内耳インプラントのMRI対応基準についての詳細は以下のPDFをご覧ください Nucleus 人工内耳インプラントのMRI対応基準

 

 

免責事項

難聴の治療については、医師にご相談ください。難聴の状態に応じたアドバイスを受けることができます。弊社製品はすべて、医師からの指示がなければ使用できません。

国によってはご利用になれない製品もあります。 詳細については日本コクレアまでお問い合わせください。

脚注

  1. Radiology Poll conducted by Penn, Schoen, Berland, August 2015. Data on File. (Survey sponsored by Cochlear)
  2. http://www.radiologytoday.net/archive/rt1214p28.shtml
  3. www.Radiologyinfo.org
  4. Bo Gyung Kim, MD, PhD1; Jin Won Kim, MD2; Jeong Jin Park, MD2; Sung Huhn Kim, MD, PhD2; Hee Nam Kim, MD, PhD3; Jae Young Choi, MD, PhD2, (2015) Adverse Events and Discomfort During Magnetic Resonance Imaging in Cochlear Implant Recipients, JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. 2015;141(1):45-52. doi:10.1001/jamaoto.2014.2926.
  5. Cochlear Nucleus implants are approved for routine (1.5T) MRI with magnet in place by TUV and TGA. Not approved by the FDA. Nucleus 22を除くNucleus人工内耳インプラント (Nucleus Profileシリーズ、CI24REシリーズ、24シリーズ)は、磁石が入ったままの状態でも、1.5テスラのMRI検査を行うことが、厚生労働省に承認されています。
  6. Wolfe J, Morais Duke M, Schafer E. Improving hearing performance in Cochlear™ Nucleus® 6 users with True Wireless Accessories. Denver: Cochlear Americas; 2015.