人工内耳の両側装用がもたらす効果

Girl sitting on a couch

身の回りの音を立体的に聴き取るためには、 両耳で聴く必要があります。人工内耳の装用を考えていらっしゃる方々、またはすでに装用している方々にとって、 人工内耳の両側装用(両方の耳に人工内耳を装用すること)は、より自然で質の高い聴こえを得るための理想的な手段です。

両耳で聴くことの利点


片耳だけで音を聴く場合、周囲の音をすべて聴くことは困難な場合があります。 これは、さまざまな方向からの音が頭部で遮断され、音が伝わりにくくなるためです。 人工内耳を両側に装用することにより、本来の身体のしくみと同じように、360 度すべての方向からの音を聴くことが可能となります。

Demonstration of unilateral cochlear implantation Demonstration of bilateral cochlear implantation

片耳聴

片耳のみで音を聞いた場合、脳は音の距離感や方向感を把握することが難しくなります。 このため、複数の音の位置を確認したり、騒がしい環境下で特定の音を集中して聴いたりすることが難しくなります。

両耳聴

両耳で音を聴くということは、立体的な感覚をもたらします。両耳聴は小さな話し声や遠くからの声を拾い、騒がしい環境下で特定の声を認識し、音の位置を確認することが可能になります。

早期の両側装用と将来の聴覚テクノロジー


もう一方の耳(片側装用の場合の反対側耳)への刺激は、聴覚に必要とされる脳の主要神経経路の構築を促進する上で重要です。 もう一方の耳が補聴器や人工内耳による刺激を受けないでいると、これらの主要神経経路が発達しないこと、また、そのことにより将来開発されるであろう聴覚テクノロジーの適用が困難になる可能性もあります。

将来、どのような聴覚テクノロジーが実用化されるは現時点でははっきり見通すことは難しく、また、その開発から臨床評価に長い年月がかかると予想されます。 一方、最新のインプラントの設計や手術手技は、有毛細胞への損傷を最小限に抑えることを念頭に考えられており、将来新しいテクノロジーが実用化されても、それが適用できる可能性を残しています。

両側装用がもたらす効果

  • より積極的に

両耳で音を聞くことにより、職場や教室、混雑したレストランなど、騒音の多い場所でも会話が楽に聴き取れるようになります。 両側装用者の方々は、ご自身の体験として、片側装用のときと比べて音量や音質の面で聴き取りが格段に向上したというお話をされています。

  • より自信をもって

両方の耳で音を聴くことで、音がどの方向から来ているのか、より正確に把握できるようになります。 これにより、安全に道路を渡れるなど、自信と安心をもって毎日の生活を送ることができます。

  • よりバランスよく、よりリラックスして

人工内耳の両側装用することで、もっとバランス良く音を認識できるようになり、難聴に常に悩まされることなく、音楽をはじめとした日常的な音を簡単に聴き取ることができます。

  • より安心して

お子さまが学校でもはっきり声や音を聞くことができることを知れば、ご両親の安心感もぐっと増すことでしょう。 片側だけで音を聴いている子どもは、成績が落ち込んだり、補習が必要とみなされる可能性が両健聴児の 10 倍にも上るという研究結果が報告されています。 また、教室で問題行動を起こす可能性も 2 倍になるとされています。1

  • 両側装用を見据えた設計

コクレア社の Nucleus® 人工内耳システムはすべて、両側装用を見据えて設計されています。コクレア社の製品をお選びいただくと、数多くの利点を得ることができます。

免責事項

難聴の治療については、医師にご相談ください。難聴の状態に応じたアドバイスを受けることができます。弊社製品はすべて、医師からの指示がなければ使用できません。

国によってはご利用になれない製品もあります。 詳細については日本コクレアまでお問い合わせください。

Footnotes

  1. B.R.Peters, M.D. Rationale for Bilateral Cochlear Implantation in Children and Adults. Cochlear White Paper Oct 07.