メリンダ・ヴァーノンさん

A+の聴こえで夢をかなえる
トライアスロン選手

メリンダさんは、オーストラリア在住のプロのトライアスロン選手で、リオデジャネイロオリンピックの最終選考に残っています。6.5歳のときに人工内耳手術を受け、現在、N22用Nucleus 6サウンドプロセッサを装用されています。日本コクレアは2015年9月26日に「人工内耳で夢をかなえるチャンスをつかむ エキスパートに会ってみよう!」と題した講演会を日本コクレア教育センターにて開催しました。本ページでは、メリンダさんの講演会の内容をご紹介いたします。

アスリートとしてのメリンダさん

 

Q1 なぜトライアスロンを始めましたか?それは何歳のときですか?

 

A もともとはマラソンランナーです。アキレス腱を切ったことで、長距離を走ることが難しくなったのがきっかけとなり27歳でトライアスロンに転向しました。

 

Q2 トライアスロンの魅力はなんですか?

A  いろいろな競技に挑戦出来ることが楽しいです。水泳もあるので、海沿いなどの大会会場は心身ともにとても楽しさを感じることができます。

Q3 毎日、または週単位で、どのようなトレーニングをしますか?

A  トレーニングは毎日行っていますが、内容は日によって異なります。少なくとも水泳を5セッション、自転車を5セッション、ランを6セッション行い、1週間に2回はジムでのトレーニングを行います。

 

Q4  大会にはどのような頻度で参加しますか?

A 1ヶ月から1.5ヶ月に1回は大会に参加するようにしています。

 

 

Q5 参加する大会はどうやって決めますか?

A 2015年は参加への準備が十分にできていると感じたとき、また(居住地の)ゴールドコーストに近い場所で開催される大会を選んで参加しています。

 

 

Q6 2015年9月20日に新潟で開催されたアジアカップで見事優勝されました。この大会に参加したのはなぜですか?

A 日本では皆さんが温かく迎えてくれます。歓迎してくれる雰囲気や美しい風景をとても気に入っています。今回の大会は、招待選手として参加しましたが、現在自分がトライアスロンの世界でどのような位置にあるかを確認するため、そしてオリンピックイヤーに入るので、自分の状況を選考委員に示すための機会と考えました。

 

Q7 海外の大会にもよく参加しますか?

A 2014年は、世界各国の14の大会に参加しました。2015年は、2014年10月に怪我をしたので、その復帰段階のため大会参加は控えめにしました。2016年はワールドトライアスロンシリーズを目指して海外の大会に参加することが多くなると思います。

 

Q8 泳ぐ、自転車、走るというトライアスロンの3つの競技の中で、一番好きなものはどれですか?それはなぜですか?

A もともとが長距離ランナーだったので、走ることが一番好きです。

 

メリンダさんと人工内耳

Q1 難聴は先天性のものですか?

A 先天性の両側高度難聴です。6.5歳で人工内耳手術を受けました。

 

Q2 補聴器を装用していたと聞いていますが、効果はいかがでしたか?

A  数年は補聴器を装用していましたがあまり効果はありませんでした。

 

Q3 人工内耳手術を受けることに決めた経緯を教えてください。

A 補聴器の装用効果があまりなかったので、両親が人工内耳を知ったときに私が適応かどうかを調べるためにオーディオロジストのもとへ連れて行ってくれました。手術は私自身と両親双方で決めました。6.5歳で手術を受けましたが、人工内耳を選択してくれたことは、両親に感謝する最高のできごとです。

 

Q4 手術を受けることは怖くありませんでしたか?

A 手術はやはり怖かったです。1990年代初頭の手術手技は、現在のように手術手技は発達していませんでした。現在とは異なり、後頭部まで大きく切開するような手術でした。

 

Q5 初めて音を聴いた時、どのように感じたか覚えていますか?

A 圧倒されるような感じがしました。シドニーコクレアインプラントセンターを出たとき、ジャンボジェット機が頭上低くものすごい音で飛んでいるのを聞きました。翌日からは、家の中のあらゆるものをたたいてどのような音がするのかを聞きました。そして一日中、ノンストップで音楽を聴きました。このような状況が数日間続き、お母さんは気が狂わんばかりになりましたが、人工内耳が私に対して多くの可能性のドアを与えてくれたことを喜んで見ていてくれました。

 

Q6 音が聞こえるようになって何が変わりましたか?

A 何もかもが変わりました。学校では積極的になり、お店で話しができるので、買い物に行くのが楽しみになりました。

 

Q7 音が聞こえるようになって新たに夢は生まれましたか?

A  音が聞こえるようになって人を助ける仕事をしたいと思い、看護師になりたいと思いました。そして、大学に進学することができ、現在は作業療法士として働いています。

 

 

 

Q8   プロセッサを新しい機種に変えたことで毎日の生活で違いがありますか?

A プロセッサによって違いはありましたが、最も違いを感じたのはFreedomからNucleus 6に変えたときです。Freedomと比較して、Nucleus 6はSCANを使用することで聞き取りが楽になり、毎日の生活でより自信を持ってコミュニケーションを図れるようになりました。そして、フォーンクリップを使用することで背景雑音が取り除かれ、電話での聞こえもより良くなりました。また、音が直接プロセッサに入ってくるので、音楽もより楽しめるようになりました。

 

トライアスロンと人工内耳

 

Q1 トレーニング中やレース中にプロセッサは装用してますか?

A トライアスロンは非常に荒々しいスポーツで、他の選手にスイミングキャップをとられて水泳中にサウンドプロセッサを落とす可能性があるのでまだレース中は装用していません。トレーニング中はNucleus 6を装用しています。Aqua+を使用することで水泳中もコーチの指示が聞こえ、聞こえることで記録が伸びます。

 

Q2 トライアスロン選手としての目標は何ですか?

A あと5年間はトライアスロンの選手を続けたいと思っています。私がトレーニングを行っているゴールドコーストで開催される大会で地元の皆さんの前で表彰台に上がりたいですし、東京オリンピックにも出場したいです。

 

Q3 今後、何か始めたいことはありますか?

A 家族を持ちたいです。また、作業療法士としての仕事を通して「できないことができるようになる」そういったサポートすることに充実感があるので、人と関わることに携わり、自分のビジネスを始めたいです。

 

Q4 これからトライアスロンに挑戦したい装用者の皆さんへアドバイスはありますか?

A  とにかく挑戦してみて!トライアスロンは誰もが輝くことができる可能性のある楽しいスポーツです。トライアスロンではお互いが支えあい、励まし合います。聞こえないことが挑戦を妨げるものではありません。Aqua+を使用するなど工夫することでレースも快適になります。

 

Q5 挑戦したいことはあるけれど躊躇している装用者の皆さんへアドバイスはありますか?

A 挑戦するための方法を探してみて!目標を達成するための支援やネットワークを探し、自分自身で工夫することで限界はなくなります。

2015年9月26日

免責事項
難聴の治療については、病院の先生にご相談ください。難聴の状態に応じたアドバイスを受けることができます。弊社製品はすべて、病院の先生からの指示がなければ使用できません。
国によってはご利用になれない製品もあります。 詳細については日本コクレアまでお問い合わせください。
コクレア製品の装用者および聴覚専門家が示す意見は各個人の意見です。かかりつけの聴覚専門医にご相談の上、コクレア社製品の利用が適しているかを判断し、関連するリスクと利点を理解してください。
聞こえや結果は装用者によって異なります。