グレアム・クラーク教授、ラスカー賞受賞

マルチチャンネル人工内耳の発案者・グレアム・クラーク教授が名誉あるラスカー賞を受賞

Graeme Clark

マルチチャンネル人工内耳の発案者であるグレアム・クラーク(Graeme M. Clark)メルボルン大学名誉教授が、名誉あるラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(Lasker~DeBakey Clinical Medical Research Award)の2013年度受賞者に選ばれました。

ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞は、アルバート・メアリー・ラスカー財団により運営されており、人々を苦痛から解放して健康かつ幸福な生活を向上させる臨床医療の発展に貢献した研究者に授与されます。9月20日(日本時間:9月21日)、その授賞式がニューヨーク市で行われました。

インゲボルグ・ホフマイヤー氏(インスブルック、メドエル社)とブレーク・S・ウィルソン氏(アメリカ・ノースカロライナ、デューク大学)の2人の科学者も、人工内耳の開発における先駆的な貢献が認められ、共同受賞されました。

クラーク教授は、当時の医療従事者の多くが懐疑的な見方をしている中で、お父様の難聴からヒントを得て、高度から重度難聴の方へ聴こえをもたらす技術の開発を決意されました。

何年にもわたるメルボルン大学で研究の末、1978年に、クラーク教授は重度難聴者のロッド・サンダース氏に初めてマルチチャンネルの人工内耳の埋め込み手術が行いました。数週間後には「音入れ」が行われ、サンダース氏は長い間聴いていなかった音を聞くことができました。

初期の研究チームが時間とともに発展して、後に、聴覚インプラント・ソリューションのグローバル・リーダーである、現在のコクレア社として知られるようになりました。現在、世界中の何千、何万の人々がコクレア社の製品を使用しています。クラーク教授は、現在もメルボルン大学で先駆者的研究を続けられています。

コクレア社社長のクリス・ロバート博士は次のように述べています。「これ全てを実現させるため、クラーク教授は、様々な科学的ならびに工学専門分野から独自のチームを結成し、医学史に残る画期的なデバイスを発明しました。この発明により、全ての年代の難聴者の方々の生活が大きく変わってきました。クラーク教授はこの度の受賞に十分に評価される人物であり、彼に協力させていただくことを誇りに思っています。」

クラーク教授は、その先駆的研究が認められ、その他にも多くの賞を受賞しています。

<受賞歴>

  • Officer of the Order of Australia (1983)
  • Clunies Ross National Science and Technology award (1993)
  • Sir William Upjohn medal from the University of Melbourne (1997)
  • Prime Minister’s Prize for Science (2004)
  • Companion of the Order of Australia (2004)
  • International Speech Communication Association Medal (2005)
  • Zülch Prize from the Max Planck Society (2007)
  • Otto Schmitt award from the International Federation of Medical and Biological Engineering (2009)
  • Lister Medal from the Royal College of Surgeons, London (2010)
  • Zotterman medal from the Nobel Institute for Neurophysiology, Karolinska Institutet (2011)
  • CSL Florey Medal from the Australian Medical Research Institute (2011)

受賞者の写真ならびにコメントは www.laskerfoundation.org でご覧いただけます。

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