お子さまの難聴

様々な種類の難聴、それぞれの難聴のお子さまへの影響、難聴の治療方法について、学びましょう。

Girl sitting on a couch

お子さまに適した聴覚ソリューションを検討する場合に、すべての治療法とチャンスを考慮することが大切です。 補聴器は、軽度から中等度の難聴のほとんどのお子さまに有効である可能性があります。 しかし、伝音性難聴のお子さまや、高度から重度の感音性難聴のお子さまでは、出力が最も大きい最新の補聴器でも十分ではないことがあります。 その場合は、埋め込み型聴覚ソリューションが、お子さまに適切な治療法となることがあります。

難聴の種類

伝音性難聴

この種類の難聴は、外耳または中耳の障害物が原因です。補聴器は、音を大きくして、この障害物を通り抜けさせて内耳に届けます。これによって、音がひずんだり不明瞭になったりすることがあります。生まれつき外耳道がないため、補聴器を使えないお子さまもいらっしゃいます。Baha 骨導聴力活用型インプラントは、伝音性難聴向けの、確立した効果的な長期のソリューションです。 Baha システムは、音を振動に変換して、外耳または中耳の障害物を迂回し、骨を通じて内耳に伝えます。これは、自然な聴こえ方であり、お子さまが日常的に聴いている音(自分の声など)のほとんども、部分的にこの現象によって聴こえます。Baha システムは、外耳または中耳の障害物を迂回するため、補聴器に比べて音のひずみが少なく、クリアな聴こえが得られます。

両側感音性難聴

感音性難聴は、「神経難聴」と呼ばれることもありますが、その原因は、聴神経の損傷ではなく、内耳(蝸牛)の損傷です。補聴器は音を大きくしますが、高度から重度の感音性難聴のお子さまの場合は、補聴器から来る増幅された音はかなりひずんで聴こえることがよくあります。人工内耳は、重度感音性難聴児に対する、確立した効果的な長期のソリューションです。インプラントが外科手術で埋め込まれ、内耳の損傷部分を迂回して聴神経を直接刺激します。補聴器とは異なり、人工内耳は、音を大きくするものではありません。人工内耳は、自然な聴こえを模倣したかたちで、音波を電気信号に変換し内耳へ送ります。人工内耳が高度/重度難聴児に音を聴き、話し言葉をより理解する本当の力を与えることができるのは、これが理由です。

一側感音性難聴

片耳が重度の感音性難聴(一側重度感音性難聴)であることは、片耳聾(SSD)とも呼ばれます。生まれたときから一側重度感音性難聴のお子さまもいらっしゃいますが、病気/外傷/騒音への曝露などの要因で後天的に起こる場合もあります。何も治療しないでいると、音を識別する能力が限られたままになり、お子さまの学校での発達にも影響を及ぼす可能性があります。これにより、お子さまにとって極めて重要な、言語および話す能力の発達が遅れる可能性があり(1)、これが学習や行動における問題につながる可能性もあります(2)。Baha 骨導聴力活用型インプラントは、一側性難聴児にとって効果的な治療となり得ます。Baha システムは、損傷した耳側から機能している反対側の内耳に音を送ることにより、聴こえを取り戻します。このことが、話し言葉の聴き取りを向上させ、お子さまが勉強したり、先生やクラスメートとコミュニケーションとることが楽になります。

(注:日本における適応は、「骨導聴力活用型インプラントの適応条件は?」 のページをご覧ください。)

行動すべき時期

お子さまに適したソリューションを検討するときには、すべての治療法とチャンスを考慮することが大切です。 ただし、どのソリューションに決めるにしても、一瞬たりとも無駄にできないことを忘れないでください。 早期治療を行うことにより、お子さまがにとって非常に重要な会話能力、言語能力、コミュニケーション能力を発達させる最善のチャンスを与えられます。 

 

相談すべき相手

病院の先生が、お子さまに適した様々な治療法について詳しく説明して、十分な情報を得た上で決断する手助けをします。 相談する先生がまだいない場合は、私たちが、最寄りの病院を探すお手伝いをします。 お子さまが聴こえに向けて進んでいくのを援助する際に最も大切なことは、すべての情報を入手することです。

免責事項

難聴の治療については、病院の先生にご相談ください。難聴の状態に応じたアドバイスを受けることができます。弊社製品はすべて、病院の先生からの指示がなければ使用できません。

国によってはご利用になれない製品もあります。 詳細については日本コクレアまでお問い合わせください。

  1. Lieu JEC et.al. Unilateral hearing loss is associated with worse speech-language scores in children. Paediatrics 2010; 125 (6):1348-55.
  2. Felinger J et.al. The impact of language skills on mental health in teenagers with hearing impairment. Acta Psychiatr Scand 2009; 120: 153-59.