プロフェッショナルからのアドバイス 「人工内耳装用者と電話について」
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臨床聴覚学修士号を取得しており、シンガポール総合病院の聴覚担当医としての経験をもつスティーブン・リーは、現在、Widex Singaporeの上級顧問オーディオロジスト兼常務取締役を務めています。
電話の使用は多くの人工内耳装用者にとって重要な目標でしょうか?
もちろんです。 電話は、現代社会において日常生活の一部となっており、家庭や職場でつながりを保つための手段として、私達は電話に頼っています。 ですので、装用者が電話の使用を望むことは、ごく当たり前なことなのです。
この点に関して、装用者の期待にどのように応えていますか?
装用者の方々には、電話での会話音は、誰かと対面で会話しているときのように、明瞭で自然に聴こえるものではないことをお伝えしています。 電話では、自然な音声を構成している周波数帯域の高い部分と低い部分が取り除かれてしまうからです。 その他には、読話や、話し手の表情や身振りから視覚的な手掛かりを得ることができないということが、電話での聴き取りをより難しくしている要因です。
多くの装用者がすぐに電話を使用できるようになるのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。 私の経験では、装用者の多くの方、特に言語習得前に手術を受けた装用者は、音入れ直後において、あらゆる会話の手段に慣れるまで時間がかかります。それは、対面での会話においても同様です。 装用後すぐに電話での会話が問題なく聞こえる方もいらっしゃいますが、ほとんどの場合は、電話を使いこなすための練習が必要となります。
装用者が直面する大きな課題とは何でしょうか?
人工内耳装用者の多くの方々が、すぐに電話を使用したいと思うものですが、電話では周波数帯域が制限され、読話にも頼ることができないため、よく不満を感じます。 装用者は、自分に合ったコミュニケーションの方法や電話アクセサリなどの補助器具を見つけ出すには時間や慣れが必要です。
そのほかに何か役立つものはありますか?
- 高品質の電話を使用することです。
- 明確に自分の意見を伝えること: 話し手にゆっくりと話すようにお願いすることです。
- コミュニケーション方法の一つとして、話し手が言ったことを別の言葉に言い換えてみます。
- 電話とスピーチプロセッサが的確な位置にあるようにします。
- 電話アクセサリなどの補助器具を十分に活用する。
- そして、練習あるのみです!
携帯電話と固定電話の使用に違いがありますか?
はい、あります。 固定電話の信号は、携帯電話に比べて、より安定している傾向があります。その一方で、携帯電話の受信状態は環境に応じて実にさまざまです。 それでも、何人かの装用者の方は、最近の携帯電話の機能、特にテレビ電話の機能などにより、聴こえがかなり改善されたと教えてくれました。
Freedom サウンドプロセッサを使用することで、本体マイクロホンから電話の音声がクリアに伝わりますし、内蔵テレコイルや外部アクセサリの使用が、電話をより使い易いものにすることでしょう。 Freedomサウンドプロセッサの機能についてもっと詳しく教えていただけませんか?
電話で話すときは、電話の受話器を耳にあてるのではなく、本体マイクロホンの位置まで持っていく必要があります。 最も聴き取りやすいのはどの位置なのかを知るために、本体マイクロホンの周辺で受話器の位置を調整してみる必要があるでしょう。
内部テレコイルを使用すると、スピーチプロセッサが電話から音声を、電話本体から放射される電磁波として拾うため、背景雑音の影響は最小限になります。 Freedom サウンドプロセッサの内部テレコイルは電話の聴き取りに非常に効果的です。
内部テレコイルは、さらにBluetooth(ブルートゥース)に対応した携帯電話などにも対応しているため、装用者の方が専用のヘッドホンを利用して、手ぶらで携帯電話の使用することもできます!
最後に、電話を使用される装用者の皆さんに、何かアドバイスはありませんか?
携帯メール機能が非常に一般的になってきましたが、電話でのおしゃべりに勝るものはありません。 ですので、ご自身で最善を尽くし、電話アクセサリを使いこなして、電話でのあなたの聴こえを最大限に引き出しましょう。