『また聴こえるようになったんだ!』と 思い、もう涙が止まりませんでした。

『“ また聴こえるようになったんだ!』と思い、もう涙が止まりませんでした。”人工内耳装用 者のセオ・クワン・シクさんは、ご自身の音入れ時の様子をこのように語ってくれました。

セオ・クワン・シクさんが、ペルーの列車爆発事故で聴 力を失ったのは、12年以上も前のことです。診断の結果 は、重度の感音性難聴ということでした。聴覚を失った ことにより、日常の生活に支障を来たすようになり、疲 労とストレスを深く感じるようになりました。セオさんは 当時のことを次のように思い出します。「電話をかけた り、電話に出たりすることが、とてもつらかったです。ま るで羽をもぎ取られた鳥になったような気分になり、よ く落ち込みました。」

失聴までの経緯がどうであれ、充実した実りある生活を 送ろうとすればするほど、自分が思っていた以上に負担 がかかるという現実に挫折感を味わったり、疲れ果てた りします。耳が聞こえないと、愛する人々とのつながりが 絶たれ、会社の同僚たちから孤立することもあるかもし れません。実際のところ、多くの人々が難聴は老化現象 の一つであり、ごく自然なことととらえているので、難聴 をなんとかしようと考えていないのが現実です。もちろ ん、多くの人々に補聴器は有効ですが、高出力で高性 能な補聴器を使用しても、装用の効果があまり見られ ない人もいます。それは、補聴器が単に音を大きく増幅 しているにすぎないからです。音を大きくしても、音が 鮮明に聞こえるとは限らないのです。補聴器を装用しな くても音は聞こえるかもしれませんが、会話を理解する のは難しいかもしれません。高度から重度の難聴者の 場合、補聴器を装用しても、まるでチューニングが合っ ていないラジオを大音量で聴くように音が聞こえます。 音は聞こえても、内容は断片的にしか分かりません。音 が明瞭ではないからです。補聴器の装用に効果がない のであれば、他にもうなんの選択肢はないと思われる かもしれません。しかし、幸いにも選択肢の一つとして、人工内耳があります。人工内耳は、補聴器の装用効果を感じない高度から重度の難聴者に有効な医療手段なのです。」

セオさんは、こうも言っています、「人工内耳手術が開始 されてから、多くの難聴者が聴こえを再び取り戻し、普 通の生活を送ることができるようになりました。」と。

セオ・クワン・シクさんが人工内耳手術を受けたの は、1998年11月10日のことです。人工内耳埋め込み手術 は、耳鼻咽喉科の医師により、病院で日常的に実施され ています。術後2~3週間が経つと、患者一人ひとりの聴 こえに合わせてマップが作成され、そのマップを基に プログラミングされたサウンドプロセッサの装用を開 始します。このことを「音入れ」と呼んでいます。

音入れ後の人工内耳体験には個人差があります。これ には、術前の聴こえ、術後の(リ)ハビリテーションなど、 多くの要因が聴こえの向上に関係しているからです。

セオさんの音入れ時は、こうだったそうです。「『また聞こ えるようになったんだ! 』と思い、もう涙が止まりませんで した。」「病院の先生が紙を破リ、その音が聞こえたとき に、私は聴覚を取り戻したのだと実感できました。」と、 セオさんは言います。人工内耳装用者の多くが、時間の 経過とともに音が変化していき、聴こえが日々向上して いくと言います。このような聴こえのプロセスには、日々 の訓練と辛抱強く聴くことが重要です。セオさんは今、「 水道から流れる水の音や湧き出る小川のせせらぎ」を楽 しんで聴いています。

そそして、セオさんは人工内耳を装用してから12年以上経ちますが、「装用から12年間、1度も修理したことがありません。」と言います。コクレアでは、国際標準に準拠するために全ての試験に合格していることを保証しています。事実、信頼性において、現在、コクレアの人工内耳システムが業界、そして世界のベンチマークになっています。

コクレアの人工内耳インプラントは、処理能力が高い デジタル・マイクロチップが内蔵されており、このコクレ ア独自の技術により、将来、音声処理技術が進歩したと きにも対応できるようなインプラントに設計されてい ます。セオさんも、サウンドプロセッサを最新のものに アップグレードすることで、最新技術の恩恵を享受され ています。

2000年9月6日にセオさんは、サウンドプロセッサを、最 初のSprintからEspritにアップグレードしました。さらに 現在ではFreedomにアップグレードしています。セオさ んは、機種を変更する都度に、聴こえの向上を楽しんで きました。

人工内耳について感想を求めると、セオさんは次のよ うに答えてくれました。「とても満足していますよ。私に 自信と人生を取り戻してくれたのですから。」

人工内耳ついての詳しい情報は、 www.cochlear.com/jp /をご覧ください。