両側装用

日常の音をステレオで立体的に感じ取るためには、両耳で聴 く必要があります。人工内耳の装用を考えていらっしゃる方 々、またはすでに装用している方々にとって、人工内耳両側装 用は、より自然で質の高い聴こえを得るための理想的な手段 です。

ここでは、人工内耳の両側装用がもたらす効果と利点 についてご紹介します。

コクレアの人工内耳両側装用によって得られる利点の要約

  • 音がどこからきているのかを正確に把握できる。
  • 騒がしい環境下でも聴き取りが向上し、会話認識やコミュニケーションが改善する。
  • よりバランス良く音を認識できる。
  • 音量や音程などを含め、聴取する音質を全体的に改善できる。
  • 両側装用専用に設計された最新のプログラミング・ソフトウェアとアクセサリで最適な装用をサポート。
  • Nucleus 5 リモートアシスタントを使用すれば、簡単なボタン操作で両方のサウンドプロセッサのコントロールが可能。

 

両耳聴がもたらす利点
片耳だけで音を聴く場合、周囲の音すべてを聴くことは困難です。これは、耳と反対の方向から の音が頭部によって遮断され、音が伝わり難くなるためです。人工内耳を両側に装用することに より、本来の身体のしくみと同じように、360度すべての方向から音を聴くことが可能となります。

単耳聴(片耳聴)
片耳のみで音を聴いた場合、脳は音の距
離感や方向感に必要な情報をもう一方の
耳から得ることができません。このため、
音の位置を確認したり、騒がしい環境下
で特定の音を集中して聴くことが困難な
場合があります。
両耳聴
両耳で音を聴くということは、立体的な聴
覚をもたらします。両耳聴は小さな音や遠
くから聴こえる音を拾い、騒がしい環境下
で特定の音を認識したり、音の位置を確
認することが可能になります。

 

早期の両側装用と将来の聴覚テクノロジー

もう一方の耳(片側装用の場合の反対側耳)への刺激は、聴覚に必要とされる脳の主要神経経路の構築を促進する上でとても重要です。もし、もう一方の耳が補聴器もしくは人工内耳によって刺激を受けないでいると、これらの主要神経経路が十 分に発達しないこと、又そのことにより将来開発されるであろう聴覚テクノロジーの適用が困難になることなどが考えられます。

将来、どのような聴覚テクノロジーが実用化されるかは現時点でははっきり見通すことは難しく、又その開発から臨床評価に長い年月がかかると予想されます。一方、最新の人工内耳インプラントの設計や手術手技は有毛細胞への損傷を最小限に抑えることを念頭に考えられており、将来新しいテクノロジーが実用化されても、その適用になり得る可能性を残しております。.

人工内耳の両側装用でも、 第一選択は世界中どこでもコクレアです。
コクレアの Nucleus® 人工内耳システムは、両側装用でご使用いただくことを踏まえて製品設計されており、以下に挙げる数多くのメリットをご提供しています。ご自身またはお子さまに両側装用をお考えの方は是非ご参照ください。

  • コクレアの最新のプログラミング ソフトウェア「Custom Sound™ Suite」では、病院の先生がプログラミングする際、インプラントとサウンドプロセッサの双方が調和するように調整できます。
  • 使用が簡便。両方の耳に同一機種のプロセッサを使用することで、操作方法を別々に習得していただく必要はありません。
  • 両側のインプラントを一元的にコントロール。コクレアの最新プロセッサ CP810専用のリモート アシスタントを使用すれば、簡単なボタン操作で、双方のサウンドプロセッサを同時にコントロールできます。この機能は、コクレアのサウンドプロセッサ CP810 特有の特徴で、もちろんどちらか一方の耳に他社の人工内耳を装用している場合には使用できません。
  • 経済的な維持費。両方の耳に同じサウンドプロセッサを使用することで、予備のケーブルにかかる費用を削減できるほか、必要 なアクセサリは 1 セットだけで済みます。
  • コクレアは人工内耳システムの世界的リーダーとして、装用者の方々がよりよい聴こえを求めて最新のテクノロジーを活用できるよう、常に業界最大の研究開発への投資を続けています。

人工内耳両側装用がもたらす利点

より積極的に
両耳で音を聴くことにより、職場や教室、 混雑したレストランなど、雑音の多い場所でも 会話が楽に聴き取れるようになります。両側装 用者の方々は、ご自身の体験として、片側装用の ときと比べて音量や音質の面で聴き取りが格段 に向上したというお話をよくされています。

より自信をもって
両方の耳で音を聴くことで、音がどの方 向 からきているのか、より正確に把握できる ようになります。これにより、安全に道路を 渡れるなど、自信と安心をもって毎日の生 活を送ることができます。

よりリラックスして
人工内耳の両側装用により、更に言葉の 理解度が高まり、会話への自信が向上しま す。音楽もより豊かでバランス良く聴こえる といわれています。

より安心して
お子さまが学校でもはっきり声や音を聴くこ とができることを知れば、ご両親の安心感もぐ っと増すことでしょう。片側だけで音を聴いて いる小児は、学習を困難と感じ ることがあり、 成績が落ち込んだり、補習が必要と見なされ る可能性が、健聴児の10倍にも上るという研 究結果が報告されています。また、このような ことは学校生活への影響につながることもあ り、これも健聴児に比べ、明らかな有意差があ ると言われています。1
 

人工内耳両側装用のお子さまは、聴くことに神 経を集中させる必要がないため、それほど疲れ なくなり、会話や言語能力をより早い段階で身 につけることができま す。

 

詳細をご希望の方へ

人工内耳両側装用について詳細をご希望の方はこちらをご覧ください。ここでは、両側装用に関する Q&A のほか、実際に両側装用されてい る装用者の方々の体験談もご覧いただけます。

 

  1. B.R.Peters, M.D. Rationale for Bilateral Cochlear Implantation in Children and Adults. Cochlear White Paper Oct 07.
  2. Litovsky, RY. et.al., Simultaneous Bilateral Cochlear Implantation in Adults: A Multicenter Clinical Study. Ear Hear, 27[6], 714-731. 2006.

 

臨床結果が示す人工内耳両側装用の効果2

米国において、人工内耳両側装用者のグループを対象に臨床試験が行われました。装用者は片耳だけで聴いた場合と両耳で聴いた場合とを比較して、装用感に関する質問に答えています。

この臨床試験により、両側装用が装用者に以下の利点をもたらすことが明らかになりました。

  • 安心して意思の疎通ができる。
  • 騒がしい環境下において聴き取りが向上する。
  • 教会や人の少ない大広間など、残響の大きな環境下での聴き取りが向上する。